村田漢方堂薬局ではアトピーの多くの人が、半年から一年以内に8割程度の寛解が得られますが、その間には7~10日ごとに通い詰められた人がほとんどです。
8割程度緩解しても、それで終わりということはないのですが、綿密であるべき漢方薬の弁証論治について、様々な誤解もあるようです。
ちょうどタイトルに相応しい記事をブログに書いていますので、そのまま引用します。
世間ではアトピー性皮膚炎に漢方薬が一時的に速効をみても、継続服用しているにも関わらず再発して落胆する人が多いらしい。
そういう噂を耳にしているアトピーのお馴染みさんが、かなり信憑性の高い分析をされた。
きっと村田漢方薬局のように、臨機応変の配合変化を行ってもらわないからではないでしょうか? というのである。さもありなん・・・と言いかけたところで、思い当たる節が多々あった。
このお馴染みさんとて、初期の一ヶ月間は茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)と猪苓湯で即効的に効果があったにも関わらず、村田漢方堂薬局に来局される数ヶ月前まで長期に亘って無効になっていたステロイド軟膏の塗布を執拗に繰り返していたツケが突然回ってきて、激しくリバウンドして全身から滲出液が流れ出した。
(皮膚科に通院中にも同じ現象を繰り返していたというのだから、どんな治療をされていたのだろうか?)
そこで猪苓湯を残して新たな二方剤を追加し、茵蔯蒿湯を中止して急速に寛解に向かい、その後は、四季折々に応じた配合変化と生理後と生理前でも配合変化があり、これらの頻繁な微調整のお陰でさしもの超重症のアトピーも一年過ぎる頃には8割近く、二年半かかってようやく9割寛解に漕ぎ着けたのだった。
初期に茵陳蒿湯と猪苓湯程度で効果が出た途端に無音となる人達、とりわけ医療関係者に多いのだが、彼ら彼女らは効果のある方剤が分かった時点で地元で調達しているに違いないが、初期に効いた方剤だけで最後まで寛解に漕ぎ着けた例は、これまでの経験ではほとんど皆無に近い。
それがあるとしたら軽症者に限られる。長年続いたアトピー性皮膚炎が、単純な二方剤で安定した寛解が得られるはずもないだろう。
四季折々に変化しやすいアトピー性皮膚炎に対する微調整のコツを御本人自身にも習得してもらうのが当方の流儀であるが、それ以前に、一定の効果があった時点で、早々に無音となる人が多いのも現実である。
このことのついて、上述のお馴染みさんの推測では、効かなくなりかけた時点で配合の微調整や不足する漢方薬を追加してもらわなければならないのに、そんなことも理解出来ずに、きっと「あ~、やっぱり漢方薬の効果は一時的だったっ!」と勝手に思い込んで、村田漢方薬局の長時間の漢方指導を貶めていることだろう、というのである。
さもありなん。
否、たとえ「しまったっ!」と気が付いても、不義理をしている関係上、ばつが悪くて頭を下げて再来することもできないのだろう。 いまさら再来して欲しくもないのが本音ではあるがっ(苦笑。
いずれにせよ、一定レベル以上に悪化したアトピー性皮膚炎が、最初から最後まで同じ方剤だけで寛解できることは殆どあり得ない。
上述のお馴染みさんでも10種類以上の漢方薬を常備していて、適宜、数種類以上の配合を臨機応変に上手に使いこなすまでになっている。
そのお陰で超重症だった本病を克服して現在があるのだった。
上記の内容を要約し補足すれば、
四季折々に変化しやすいアトピー性皮膚炎は、治療方剤を固定できない部分があり、臨機応変の配合変化のコツを御本人自身にも習得してもらう必要があるために、お互いに切磋琢磨が必要であり、どんなに初期から速効が出た人でも油断がならず、そのままの配合では早晩効果が落ちるので、一年間を通して四季折々の変化を観察して分析し、適切に対処する微調整の方法を会得することが必須であるということなのです。